特選(20冊)★A Hole is to dig / Ruth Krauss 文 Maurice Sendak 絵『あなはほるもの おっこちるとこ』 YL1.2~YL1.8 語数480語 楽しい、かわいい絵本です。こどもたちの世界がのびのびと描かれています。 センダクさんの絵もちまちまと小さくてかわいい。 他にもこの二人のコンビで何冊か絵本があります。 私はどれも好きです! ★The Three Billy Goat Gruff / Marcia Brown 絵 『三びきのやぎのがらがらどん』 YL1.5~YL2.5 語数450語 日本語でもよく知られている絵本ですね。 怖いトロルから三びきのヤギがどうやって逃れるか... お話は広く知られているものらしく他の国の言葉でも絵本になっています。 私が眺めたデンマーク語(?)のものは挿絵が違いました。 ★The Dawn / Uri Shulevitz 『よあけ』 YL1.5~2.5 語数130語 ★Grandfather's Journey / Allen Say 『おじいさんの旅』 YL1.5~2.0 語数570語 おじいさんは若い頃海を渡りアメリカを見て廻りいろんな人と出会い そしてカリフォルニアを気に入ります。 日本からお嫁さんを連れて帰り、娘が生まれますが、 望郷の思いにかられて家族で日本に帰ります。 そして、娘に子ども「私」が生まれ、孫の私にカリフォルニアを懐かしんで話すのです。 “Tea With Milk”“Tree of Cranes”へとつながっています。 ★The Snowy Day / Ezra Jack Keats 『ゆきのひ』 YL1.0~1.5 語数310語 ペーターが目を覚ますと雪が積もっていました。 コートを着て外に出るとたのしいことがいっぱい! まっさらな雪の上に足跡をつけたり、雪だるまをつくってみたり。 たのしかったから明日もたのしみたいとペーターは雪を丸めてコートのポケットにしまっておきました。 でも、眠る前に見てみるポケットにはもう雪がありません。 悲しい気持ちで眠りにつくペーターですが... ★Swimmy / Leo Lionni 『スイミー:ちいさなかしこいさかなのはなし』 YL1.5~2.5 語数300語 ★Click,Clack,Moo:Cows That Type / Doreen Cronin 文 Betsy Lewin 絵 YL1.5~2.0 語数410語 ブラウンさんの農場の家畜小屋でタイプを打つ音がします!そんなばかな! ブラウンさんが行ってみると張り紙が!「ここは寒いので電気毛布をください。 あなたのうしより」 ブラウンさんがほっておくとまた張り紙が「今日はミルクなし! あなたのうしより」 ブラウンさんがほっておくと「にわとりも寒いので電気毛布を欲しがってます。 あなたのうしより」 「今日はミルクもたまごもありません!」の張り紙にブラウンさんも困り果て、中立の立場のアヒルに手紙を配達してもらいます。 さて、電気毛布はどうなったかな? この本には続編もあって、アヒルくんなかなかやり手です。(笑) ★Hop on Pop / Dr. Seuss YL0.5~1.0 語数 390語 実は、私はドクター・スースの絵が苦手に思えて読んでいなかったのです。 でも、読んでみてアメリカ(?)で子どもに人気があるのも納得。 リズムがいいのです。声に出して読むと楽しい! 韻を踏んだリズムは日本語にはないものですね。 英語のリズムがたのしめます。 ★Million of Cats / Wanda Gag 『100まんびきのねこ』 YL1.5~2.5 語数 970語 二人暮らしのおじいさんとおばあさん。 「さびしいから子猫を一匹ほしいわね。」とおばあさんが言うのでおじいさんは猫をさがしに出かけます。 野を越え山を越えて行くとなんと丘をうめつくす、それこそ100まんびきの猫がいました! どの猫がかわいいなか?と選んではみたけれど、どれもかわいくてみんな連れて帰ってしまいました~。 さあ、大変! とってもリズムがよくて、読んでいて楽しい♪ ★The Little House / Virginia Lee Burton 『ちいさいおうち』 YL2.0~3.0 語数 1400語 ちいさいおうちは丘の上に建ってられました。 丘にはりんごの木が枝を広げ、側には川も流れています。 春には花が咲き、夏には子どもたちが川で遊び、秋には林檎が実りました。 でも、時が流れ時代が変わり、ちいさいおうちが建っているところはすっかり都会になってしまいました。 月も星も見えないビルの谷間にぽつんと建つちいさいおうち。 そこに偶然通りがかった家族は...。 ★Owl Moon / Jane Yolen 文 John Schoenherr 絵 『月夜のみみずく』 YL2.5~3.5 語数 750語 月影の中、二人の雪を踏みしめる音だけが響く。 静かな冬の夜に読んでいるとサクッサクッと二人の足音が聞こえるようです。 ★The Polar Express / Chris Van Allsburg 『急行「北極号」』 YL2.5~3.5 語数 1000語 クリスマスの前の晩のことです。物音にきずいて窓の外を見ると そこにあったのはサンタの橇ではなくて汽車だった!その名は北極号! クリスマスの前の晩、子供達を乗せた北極号が向かうのはもちろん北極。 オールズバーグさんの挿絵が素敵で、クリスマスには是非読みたい本です。 あなたにはサンタの橇の鈴の音が聞こえるかしら? ★Miss Rumphius / Barbara Cooney 『ルピナスさん:小さなおばあさんのお話』 YL2.5~3.5 語数 1200語 ルピナスさんは小さい頃、芸術家であちらこちらを旅をしたおじいさんの話を聞いて育ちました。 そして、大きくなったらあちらこちらに旅をして、海辺に家を建てるという夢を持ちました。 でも、その時おじいさんが言ったのです。 「今言ったことにもう一つしなければいけないことがあるんだよ。 世界をもっと美しくすることだよ。」 大人になり、旅をしてそして海辺に家を建てたルピナスさんは、 おじいさんの言った言葉を思い出したのです。 ★A Story a Story / Gail e. Haley 『おはなし おはなし』 YL2.5~3.5 語数 920語 かつて世の中には「お話」というものがありませんでした。 「お話」は天の神ニアメだけが持っていたのです。 スパイダーマンと呼ばれたアナンセは天の神のところに行って「お話」が欲しいといいました。 ところが神は「『お話』は恐ろしい牙をもった豹と 刺されると炎のような痛いスズメバチと 誰も見たことのない妖精くらい価値があるのだ」といいます。 アナンセはその対価を払うというのです。 弱弱しく年老いた小さいアナンセはどうすのでしょう。 素朴ですがたのしいお話です。 ★Gilgamesh the King / Ludmila Zeman 『ギルガメッシュ王ものがたり』 YL3.0~4.0 語数 1200語 大昔、メソポタミアのウルクという国にギルガメシュという王がいました。 神でもあり、人間でもあるというギルガメシュは強く何でも持っていましたが 人間の心を持っていなかったのです。 人の情けも愛情も知らぬ王は、もちろん友もいません。 力だけで国を治めてきたギルガメシュ王が人を信じることを知り 強くそして民から敬われる王になるお話です。 “The Revenge of Ishtar”“The Last Quest of Gilgamesh”と続く3部作です。 ★Fables / Arnold Lobel 『ローベルおじさんのどうぶつものがたり』 YL3.5~4.5 語数5400語 20もお話があります。 表紙のくまさん、とってもおしゃれして自信満々。 でもカラスが言いました。「そんな服は遅れてるよ。町では流行っていないよ。」 そして、カラスが教えてくれたように着飾ってみました。(表紙の絵のようにね。) 求めすぎると...見えなくなる? などなど、面白いです。 ★From Slave Ship to Freedom Road / Julius Lester 文 Rod Brown 絵 『あなたがもし奴隷だったら…』 YL4.0~5.0 語数 3300語 想像してみてください、もしあなたが奴隷だったら。 どんなに悔しく、悲しく、苦しいか。 想像してみてください。もしあなたがムチを持って人を打つ方だったら。 人がどんなに残酷になることができるか。 人の痛みを感じられてこそ理解が生まれると。 ★Yes, Vierginia, There is a Santa Claus / Francis P. Church 文 Joel Spector 絵 『サンタクロースっているんでしょうか?』 YL4.5~5.5 語数 530語 ★Shrek! / William Steig 『みにくいシュレック』 YL4.5~5.5 語数 1100語 とんでもなく醜いシュレック、両親のもとを出て旅をします。 シュレックが歩くとその毒で木も花さえもよけるほどです。 旅の途中でであったロバに連れられてとっても醜いお姫様のいるお城に向かいます。 ふたりはお互いのすばらしい醜さにひとめぼれ♪ いついつまでも幸せに(?)暮らしました。 もう、ふたりの醜さの褒めあう様子がおかしくて~ ちょっと単語がむずかしい気もします。 昔話の決まり文句「いついつまでも幸せに...」というところ They lived happily ever after と普通は言うのですが They lived horribly ever after とこの絵本では言っています~。 ★Time of Wonder / Robert McCloskey 『すばらしいとき』 YL4.5~5.5 語数 2100語 ある年の夏、一家族が過ごしたメイン州の島の「すばらしいとき」を切り取ったような絵本です。 一筆ですーっと描かれた木々ののびやかなこと。 日差しや、朝もやや、すずしい朝の空気が感じられるようです。 水彩画ってなんて透明できれいなんでしょう。 |